取引所にコインを上場させる方法とそれにかかる料金
こんにちは、ビールです。
フルタイムビットコイナーになって、好きな時間に好きな場所で仕事ができるぞーと思って、カフェでドヤ顔しながら仕事をしていたら風邪をもらってきてしまうという結構ダメダメな展開を繰り広げてしまいました。みなさまも体調にはお気をつけください。笑
さて、先日バイナンスがめっちゃ儲かってるらしいやんという記事をツイッターとかで見かけました。
この記事ですね。
https://www.linkedin.com/pulse/benefits-crypto-part-1-countries-changpeng-zhao/
ざっくり内容を紹介すると、バイナンスのCEOが国家向けに仮想通貨にオープンになることのメリット(税収、業界の成長、雇用の創出など)を説明しています。
あと、バイナンスは昨年できたばかりの会社ですが、Q1で750万ドル、Q2で2億ドルの利益(原文ではprofit)が出ていて、Q3 には更なる拡大を見込んでいるので、バイナンスの支店を開けさせてくれる国は税収が見込めますよ、と述べてらっしゃいました。
手数料は安いしスプレッドも狭く、ユーザーにとってはうれしいサービスなのに、こんなに儲かってるんだね、すごいね。
そして、関連記事を見ていたら「バイナンスにコインを上場させるためのヒント♡」という記事が出てきて、こっちも気になりました。
結構国内の取引所でもどういう基準で取り扱いコイン決めてるのかなーって思うときありません?
バイナンスは時期上場コインの人気投票とかもやってますが、この記事ではプロジェクト運営者向けにバイナンスのコインの審査基準が説明されています。
記事の公開日は2017年の10月なのでかなり前なのですが、今年の2月16日に追記更新されていました。
https://www.linkedin.com/pulse/binance-listing-tips-changpeng-zhao/
バイナンスにコインを上場させる方法
バイナンスに上場させるには、まずCEOかファウンダーのどちらかが機密保持契約書にサインをして、その後オンラインフォームを提出する必要があります。(フォームのリンクは上記の記事の中にあります) なので私はフォームの中身全部は確認できてません。
上場コインに求める要件:良いコイン
良いコインってすごくぼんやりしてますけど・・っとCZ自身も述べているけれど、もう少し詳しく言うと下記の点が評価されています。
・ユーザーが多い
・プロダクトがある
・よく知られたチーム
いくらなんでもざっくり過ぎじゃないですかw 確かにそれぞれのコインの特性が違いすぎて明確な基準を出すのは難しいと思うんだけれど、できればもう少し具体的な審査基準も知りたいところです。
禁止事項
・公にコインを投機対象にしたり、自分たちのコインの価格予想をすること
・バイナンスの名前を許可なく自分たちのプロジェクトの利益に利用すること
・バイナンス上場決定をトレード開始前にリークすること
その他注意事項
1) CEOかファウンダーが直接申し込むように:フォークやバグがあった時にトップと連絡が取りたいから
2)フォームはしっかり埋めろ
3) ホワイトぺーパーとか送ってこないで。CZとの打ち合わせも不可。スーパーマンじゃないから、全部に対応しきれません
4)審査プロセスに影響が出ないように、こちらの担当者の連絡先は公表してません。そして99%返事は来ません。その時は送った資料を見直したり、もう一度送ってください。審査の状況を聞かれても答えられません。
5)最初の審査を通過したらバイナンス側から導入のための連絡とビジネスの話をする連絡がそれぞれ行くはずです。
すごく強気だな、と思いました。内容だけじゃなくて、書き方や口調が。笑
取引所に上場させる料金について
あと、上場料金 (listing fee)についても書かれています。この上場料金、すでに公の存在だったんですね 笑
We don’t like big ICOs. If you do a big ICO, be prepare to pay a large % of coins as insurance deposit and listing fee.
(私たちは大規模なICOは好きではありませんので、ICOで大金を調達されたプロジェクトにおかれましては、それなりの割合のコインを保険デポジットと上場料金として支払う準備をしておいてください。)
Most projects get a few times multiple in value after they list on Binance. Feel free to propose a fee that you think listing on Binance is worth to you, no need to stretch yourself. A high fee does not guarantee listing, but it may increase your review priority. If you don't want to pay a listing fee, put 0. We will prioritize accordingly. Free market will determine the rest.
(バイナンス上場後、ほとんどのプロジェクトのコインの価値が数倍になります。特に無理をする必要はないですが、よろしければバイナンス上場に見合うと思われる金額を提示してください。金額が高ければ上場が保証されるというわけではありませんが、審査の優先度が上がる可能性はあります。上場のための料金を払いたくない場合は0を入力してください。それに沿って優先順位を決めます。あとは自由市場の原理で決まります。)
一体いくら払えば優先度を上げてもらえるんでしょうね・・・
とりあえず、今回は上場料金の話なども含めて内容が参考になると思ったのでCZさんの記事を紹介しました。考察は、、べつのところでやるかも。
もし上場目指している人がいたらお役に立てば幸いです。尚、訳文は少し雑な意訳となっておりますので、詳細はご自身でご確認ください。
あと、国内の取引所が上場料金を受け取っているのかは知りません。
Binance上場申請フォームはこちら
https://support.binance.com/hc/en-us/articles/115000822512-Listing-a-Coin-on-Binance-com
仮想通貨の採用情報まとめ!2018年版ビットコイン転職ガイド
どうもー!ビール(yoriko09)です!!
たまに私のところに、ビットコインに就職したいッッ・・っていうような相談がくることがあるので、ざっくりここにまとめておこうと思います。
仮想通貨の世界に足を踏み入れた経緯は人それぞれだと思いますが、本業で仮想通貨に関することができたらなー、と思っている方も結構いるんじゃないでしょうか。
「でも仮想通貨、今後どうなるのかなー」とか思って悩んでいませんか?
私の場合は、どうなるにせよ激動の仮想通貨業界で働いた経験は自分にとってプラスになると思って懲りもせず2015年から界隈で仕事をしています(笑) まあ、周りを見渡すと少なくとも取引所のような企業はもちろん今後も拡大するつもりで事業をやってると思いますし、最近参入を発表しているところもたくさんあります。
自分も社会人経験年数のわりには転職が多かったほうかと思いますが、転職は安易にオススメしまくれるものではないので、仮想通貨の会社で働くことが自身の長期的なゴールに合っているのか、パートナーや養う家族がいる場合は自分の選択を応援してもらえるかなど考えてみてください。場合によっては趣味や副業にとどめておく選択も十分にありだと思います。
こんな人は向いている:仮想通貨に就職の条件
ちょっとイキり気味(?)の小見出しですが、どんな職種でもこういうのは必要そうだと思った3つのポイントを書き出してみました。 独断と偏見もまざっていますが、参考にしてください。
カオスな環境に耐えられる人
絶対どこの会社もカオスだと思います。カオスな環境が自分に合っているか、考えてみてください。仮想通貨の業界自体が新しいのでルールもまだ完全に固まりきってはいないので手探りで進めないといけないことがたくさんあります。
スタートアップ企業も多いです。例えば社員10人だったところが、一気に50人とかに増えれば、これまでうまくいってたことも、そうじゃなくなることも多いだろうし、当たり前ですがそんな中で大企業並みに整った制度とかはないと思います。(うちは充実してるぜって企業さんがいたらごめんなさいw) でも、会社のカルチャー作りとかも含め事業を拡大していくメンバーになることはできると思います。
あと、例えば取引所だとただでさえ改善したいことが山ほどあるのに、急にブロックチェーンのハードフォークが起きる、みたいなことがあると、急ぎで対応に追われる・・とかもあります。いろんな面でカオスなはずなのでそれを十分わかった上で、そんな環境でも前向きに取り組める人は向いていると思います。
主体的に動ける人
ほぼ1つめの項目とセットですが、カオスな状況の中でも自分から課題を見つけて動いていくイメージです。新しい業界でルールも不明瞭な部分がある中ゼロから全部丁寧にはおそらく教えてなんてもらえませんし、前例がないことを自分(やチームの人)で調べたり考えたりして解決しないといけない場面がいっぱいあると思います。
自分のこれまでの経験を生かして頑張ってみたい人にはいいんじゃないでしょうか。逆にそういうのがストレスになる場合はきついと思います。
仮想通貨でワクワクできる人
仮想通貨の技術とか未来とかマーケットとかコミュニティとか何でもいいので、自分が思い切り興味を持てる側面があるといいですね。 仮想通貨でワクワクすることがないと、ただ仕事がしんどくて消耗する未来が見えます。
仮想通貨とかブロックチェーン系の採用情報いっぱいあるので、頑張って探して!
私は結構企業の採用ページをちょくちょくチェックしています。転職したいからとかじゃなくて、結構会社の個性とか方向性が見えて、会社概要チェックした後に採用ページのチェックが好きなんですよねw
404フェチでエラーページをチェックする人とか、いるでしょ。そんな感じです。
下記採用中の会社の情報はビール独自調べ、2017年12月時点のものです。
ビットコイン取引所の転職情報
仮想通貨の会社に転職の王道な感じですね。儲かってそうです。 番号が振ってありますが、特に意味はありません。
1.ビットフライヤー
勤務地:六本木
職種:エンジニア カスタマー等 全26ポジション
リンク:採用情報 - ビットコイン(Bitcoin)の購入/販売所/取引所 【bitFlyer】
2.コインチェック (※現在は状況不明)
リンク:http://corporate.coincheck.com/recruit/
3.ビットバンク
勤務地:五反田
職種:エンジニア ライター CS 等 全18ポジション
リンク:ビットバンク株式会社の採用/求人一覧 - Wantedly
3.テックビューロ
勤務地:大阪
職種:エンジニア 経理 等 全11ポジション
リンク:テックビューロ株式会社の採用/求人一覧 - Wantedly
4.GMOコイン
勤務地:渋谷
給与:360万円~
リンク:経理、財務、労務 募集要項 | GMOコイン株式会社
5.ビットポイント
勤務地:六本木
職種:システム管理部 業務部 デザイナー等 全13ポジション
仮想通貨・ブロックチェーンのB2B企業
仮想通貨の企業はなにも取引所だけではありません。
例えば取引所のシステムを作る会社だったり、取引所の顧客資産を安全に管理するためのウォレットシステム構築だったり、企業のブロックチェーン導入を手助けする会社だったり、B2B系もあります。
6.コンセンサスベイス
勤務地:五反田
職種:プログラマー ライター
リンク:コンセンサス・ベイス株式会社の採用/求人一覧 - Wantedly
7.フレセッツ
勤務地:文京区
職種:エンジニア PM
リンク:フレセッツ株式会社の採用/求人一覧 - Wantedly
8. ストーンシステム
勤務地:神田
職種:営業 PM
リンク:[https://www.wantedly.com/companies/stonesystem/projects#=]
仮想通貨メディアの求人
ありえないくらいの数のメディアが乱立しているので、募集はいっぱいあると思います。探すのに疲れたので2つだけ紹介しておきます。
9.コインテレグラフ
勤務地: 八丁堀・フリー
職種:翻訳・記者・デザイナー・営業系
リンク:2018年はコインテレグラフジャパンで働こう!仮想通貨... | News | Cointelegraph
10.コインチョイス
勤務地:恵比寿 ・フリー
職種:ライター
リンク: Webサイト運営スタッフ・ライター大募集!|CoinChoice
仮想通貨の税務関連サービスの会社もあるよ!!
11.株式会社Aerial Partners
勤務地:新宿
職種:インターン エンジニア等
リンク:株式会社Aerial Partnersの採用/求人一覧 - Wantedly
もっと言えば、仮想通貨について詳しくなれそうな飲食店も・・
13.NEMバー
【求人】nem barで一緒に働きませんか?(ホール・バーテン) | nem bar official website
この中に自分が思ってるような仕事がなかった!!などの質問には次の記事で答えているので、良ければこちらも併せてどうぞ! ohayo-bitcoin.hatenablog.com
仮想通貨で転職Q&A
こんにちは、ビールです。
さて、一つ前の記事で仮想通貨やブロックチェーン関連の採用情報を紹介しました。そこで網羅しきれなかった項目、たまに質問が来る内容について書いてみたいと思います。
Q:いまいち自分にフィットする職種が見当たりません・・・
公式の採用ページやWantedlyに採用情報が掲載されていない場合でも、D〇DAやリク〇ートみたいな転職エージェントの所に行けば、担当者から非公開の採用案件の情報がもらえたりすることがあります。この辺りの情報は転職活動したことがある方はご存知かと思いますが、ガチ転職希望の場合、検索して出てこなかったからと言って諦めるのは早いです。なおWantedlyで昔怪しげなFitechの求人も見たことがあるので、そこはご自身のクリプトセンスを駆使して見分けてください。
Q: 営業なんですが、そういう職種の募集もありますか?
あります。例えばB2B で取引所や企業向けのサービスを提供しているところとかで営業ポジションの募集を見かけました。あと、もしまだ試していなければビジネスデベロップメントなど類似ポジションの可能性がある別のキーワードでも探してみてください。
Q: デザイナーなのですが、この職種の募集はありますか?
UIとかUXのデザイナーポジションは時々見かけます。
Q:海外で働きたいんですけど、そういうのも可能ですか?
日本で仕事とかそういうのじゃなくて、海外の現地採用とかを目指す作戦もあります。 ちょっとハードルが高そうなのと、まあ必ずしも私がオススメするわけではないですが、、リップル社とか常に採用ページにはいろんな職種がリストされてますし、Zcashとかにも採用ページがあります。勤務地は謎ですが、取引所のバイナンスも採用ページがありました。他も探せばあるんじゃないでしょうか。大変そうだけれど、自信のある方はトライ!
Q:学生なのですが、インターンのポジションはありますか?
取引所とかで一時インターン募集しているところがあった気がします。新卒エンジニア募集してる会社もありました。もし英語ができて仮想通貨に興味がある人学生さんがいたら、ツイッター(yoriko09)でDMを頂ければ、時期によっては紹介できるものがあるかもです。
Q:アルバイトしたいのですが、そういうのも可能でしょうか?
あると思います。取引所とかで探してみてください。
ハードフォークの衝撃:Median Time Pastってなんでしたっけ?
こんにちは、ヨリコビールです。この記事では2017年のビットコイン分裂の瞬間に学んだMedian Time Pastについて説明しています。フォークのタイミングがブロックの番号ではなく時間で指定されている場合、予定時刻よりもしばらく後にフォークする理由をゆるふわ文系女子視点で解説します。
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2017年8月1日、ビットコインハードフォークの瞬間を
皆様はどのようにお過ごしになりましたでしょうか。
私はあるビットコイン女子の方と焼酎を飲んでいました。
(※イメージ図です、一人で飲んでいたわけではありません)
ビットコインキャッシュの情報サイトやBCHサポート派取引所などが12:20UTC (日本時間21時20分) に分岐予定と告知していたので、そのつもりで待っていました。
そして21時20分頃、
スマホで様子を見ていたのですが、なんかフォークしていない模様...
よくよく見てみると、後6ブロック待てなどとの情報が。
21時20分にハードフォークする予定なのに6ブロック(=1時間) も遅れるとかどういう意味よ?!?!
というわけで、急いでググったのでした。 どうやら21時20分(MTP)というのがキーワードのようです。
で、出てきたのがこれ。
BIP113 - Median Time-Past (MTP)
「このBIPではロックタイムの比較を行うのに、トランザクションが含まれているブロックのタイムスタンプではなく、過去11ブロックのタイムスタンプの中央値を使うことを提案する。」
http://techmedia-think.hatenablog.com/entry/2016/03/30/134859
上記の解説を書いている方は本当にすごい方なのですが、文系女子の私にはどういう意味か理解できませんでした。
大学で学んだ宗教史もアラビア語も、ビットコインの大分裂を前にはなんの役にも立ってくれない。
で、結局皆様ご存知の通り、その1時間後くらいにフォークして、その後ブロック生成までに時間が
(以下略)
でビットコインキャッシュの価格が爆
(以下略)
という感じでした。
でも、やっぱり気になってしょうがない
まあ無事フォークしたんだし、
思ってたよりちょっと遅くフォークしただけだから皆興味ないんだろうしな、、なんて思いながらも
11ブロックの平均値って何よ? どうやって計算してるの?
もし次に同じようなことがあったらまた翻弄されるしかないの??
と、気になったので、詳しい人に聞いた事をメモ的に殴り書きします。 (認識が間違ってるとか付け足しとかあったら教えてください)
まず、BIPを読んで分かったこと
今回のハードフォークは11ブロックの中央値に当たる時間が21:20を過ぎないと起きない。
これだけは、分かった。
(ちなみに時間の表記は日本時間を使っています。)
超基礎の基礎、11ブロックのカウントの仕方は?
最新ブロックから過去にさかのぼって11個分のブロックのカウントし、新しいブロックが生成されるたびに毎回計算し直すようです。
中央値はどうやって分かるの?
最新ブロックから11ブロック遡って真ん中に当たる6ブロック目のタイムスタンプが21:20よりあとの時間になっていればいいのかなと思っていました。
ビットコインの開発に詳しい方に聞いたら、「まあ、だいたいそんな感じ」との微妙なお返事が。
後日別の方から聞くと、最新から11ブロック分のタイムスタンプの時間を出して、それを早い順から遅い順に並べ直して、真ん中(6こ目)のブロックの時間が9:20を過ぎてれば良いという話らしい。
並べ替えとか必要なくない?
と思ったのですが、以下のように後からできたブロックなのになぜか記録されている時間の順番は逆、ということもあるようで
時計に多少の誤差があるのは当然とは思っていたけれど、
マイナーの時計は思っていたよりも誤差の幅が大きくて、最大2時間ズレちゃうことがあるらしい。
なので、こういう課題を考慮した上でこんなちょっと面倒くさい方法になったみたいです。
正直フォークよりも前にMTPを分かっていなかったのはリサーチ不足だったので反省ですが、また一つBIPを覚えるいい機会になりました。
ハードフォークのカウントダウンをしたのに肩透かしを食らってしまった方のお役に立てば幸いです。
ビットコイン×合コンという実証実験の裏側
ブロックチェーン界隈では実証実験ブームが起きていますが、ビットコインコミュニティの中でもこのような取り組みが行われています。
とても幸運なことに、私もある実証実験のコアメンバーとして参加させて頂く機会をいただいたので、ここに少し感想をしたためたいと思います。
実はこの実証実験は複数の段階に分かれており、昨年夏にその1回目を終えていました。今回は第2回目として引き続き業界の若きキーパーソンを巻き込み実施されています。(1回目の実証実験についてはこちらを参照)
前回からの反省、Tシャツ問題
平日夜、仕事帰りの合コンなのにビットコイナーは全員Tシャツにジーパン。女子メンバーはまさか相手がビットコイナーだとは知る由もなく、むしろ京大卒エンジニアとか、元国内大手企業、みたいな感じで伝えてあったので服装から色々怪しまれて厳しい質問が飛んでくる結果となりました。
私もTシャツのビットコイナーに見慣れすぎていることに気づかされました。ビットコイナーの間では平日の昼間もTシャツを着用するのが普通でスーツを着てイベントに参加するのは逆に怪しいというのが定説になろうとしているようです。個人的に男性のスーツ姿は格好いいと思うけれど、確かにKojiさんがスーツ姿でトークンを配布する姿は見たくありません。
今回は日程を休日の夜にすることで、この問題を回避することに成功しました。
実装されたBIP
男性陣は前回からの反省を踏まえて入念な事前準備(Bitcoiner Improvement Proposalという名目で9割は心の準備)を行ったようですが、私の側でも一点だけビットコインの仕組みに則った改善策を講じました。
それは難易度の調整です。ビットコインは10分に1ブロックのペースでマイニングできるように難易度の調整が行われます。合コンでも前回からの教訓を踏まえて2回に1度のペースでワンチャンが訪れるようこっそり女性陣の期待値を落とし、難易度を大幅に下げる戦略をとりました。これで恋のナンスは簡単に見つかるはず。
特に恵比寿を拠点とする若き起業家に至っては、「話すよりもキーボードを打つスピードの方が早いらしい」という情報のみを女性陣に共有し、不安を煽って(?)おきました。
この時点で女性陣のビットコイン男子のイメージはちょっと怪しげなメンズなんてものではありません。むしろ、コア開発者やイーサリアム発明者のVitalikのようなハードコアなクリプト強者と合コンをする覚悟で参戦してくれていたので、もう来てくれたことに感謝するしかないです。
正直、業界のイメージは女子メンバーを誘う段階で一番顕著に出たと思うのですが、人によって「フィンテックって、あの金融の?!すごい!」的な反応を示してくれる人もいれば、「なんだかわからないけど、いいよ!」と優しいお返事をくれる人までいろいろでした。フィンテックはOKだけど、ビットコインは勧誘されそうで怖いと思う人がいたのも重要ですね(勧誘っていう言葉がすでに詐欺)。以下は私の周りの人の反応から総合的にビジュアル化したFintech男子とビットコイナーのイメージ図です。
フィンテック=金融のかっちり感とITの先進的さを併せ持ち、何をやっているか具体的にはわからないけど、多分ちゃんと仕事をしている。
ビットコイン=なにをやっているのか全くわからない。
やはり、まだまだ業界がニッチ過ぎて社会的には謎なコミュニティかもしれません。単に少しでもいいイメージを与えたい場合はビットコイナーとしてのプライドを捨てて「フィンテック」という魔法の呪文を唱えると良いでしょう。
合コン当日、それでも君らはフルノード
Teechanで準備万端の男性陣。合コン中はほぼビットコイナー要素ゼロで進み、ツッコミどころもあまりなかったため、割愛させていただきます。ライトコインSegwitの話題をぶっこんだのはかなり危険信号でしたが、個人的には気になるトピックなので、次回はビットコイン女子会とビットボーイズのコラボイベントを希望します。
総合的には来てくれた女子から男性陣への評価はとてもポジティブで好感度が高かったです。というかもはや、普通に楽しくコミュニケーションが取れるだけで評価され、そして特に性格や印象に問題があるわけではないよね、とのフィードバックがありました。 難易度の下げすぎです。
しかし、ビットコイナーだからと言って最初から減点されることもなく、フェアでもっともな感想がもらえるようになったのはビットコインのイメージがニュートラルに変わっている証拠ではないでしょうか。
モテない理由はビットコインではない
おそらくモテないのはビットコインのせいとかではなく、普段ホワイトペーパーを読みあさったり、スーパーノードを立てたり取引所を運営したりするので忙しかったり、世の中の女性の数と違って発行数に上限のあるビットコインの方により大きな魅力を感じてしまっているから単純に出会いと興味が足りないだけだと思います。
むしろ普通に好感度が高かったので、ビットコイナーがもてないという風評を流している人物こそスキャマーの可能性が疑われるべきでしょう。
ビットコイン男子はまだまだ世間的には未知の領域ではあるものの、 実際に会ってみたらスマートで素敵な人たちだとわかります!
合コンで最初から「できるだけ喋らない」という目標を立てて、ひたすらケールを食べ続けるのは実証実験をするまでもなくアウトですが、今後もビットコイン男子の活躍に期待しています。
最後に、偉そうに書きましたがわたしも合コンでは全く活躍していません。ビットコイン男子の皆様、体に嬉しいオーガニック野菜と楽しい時間をありがとうございました。グリルされた鴨肉が一番美味しかったです。
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ビットコイン界の先輩たちに習って寄付ボタンをつけてみました。今回はトピックが合コンなので、寄付を下さったかたの中から何名かに(額に応じて?)ワンチャントークンもお送りしたいと思います。ちなみにOHYBトークンはまだ用途は何も決まっていませんし、画像もできていません。スキャムの可能性もありますが、諸々お楽しみということで!